『いかにして問題をとくか』G. Polya著,柿内賢信訳,丸善出版

本書は数学者G. Polyaの古典的名著“How To Solve It (1945)”の日本語訳. ちなみに,日本語版の初版は1954年.

背表紙にはいかにも古めかしいフォントで書かれたタイトルが書かれている. そのレトロな雰囲気に惹かれて,何度か立ち見したことがあったが,結局買わずじまいでいた. 高度な数学テクニックを期待してページをめくっとみると,教師と生徒が直方体の対角線の長さの求め方を論じているのだから,時代遅れの本だと思って買うことはなかった. それが最近になって,ネットで名著であることを知り購入. しかし文章がどうにも読みにくくて仕方がない. 本書の読了率は半分以下で. 名著といわれる所以は自分なりに理解できたと思う.

やはり,立ち見のときに感じた通り,解法を思いつく方法が主題ではないようだ. 少なくとも,本書を読んでも今まで解けなかった数学の問題が解けるようにはならないだろう.

数学における「近代発見学」,つまり,解答に至るまでの思考過程の分析とその方法論について,著者の考察が詳細に描かれている.読者対象は,どちらかというと学生ではなく,教える側の人間であると私は思う.書かれている事柄は,数学が得意な人にとっては,無意識に実践していることであるし,知らなかったとしても,本書を読んだから,解けなかった問題が解けるようになるとは思えない.数学以外にも応用し得るというレビューも散見されるが,それについても私は懐疑的である(具体的にどのように役に立ったのだろう?).しかし,教える側の人間にとっては,数学教育方法論の原典として,依然として価値はあるだろう.いかんせん,原著初版が出版されてから70年以上も経過しているので,色々と古いことは否めないが,名著を味わう目的で読んでみてはいかがだろうか.   (2017/09/24: 改訂&短縮化)

Review: Uniball AIR (三菱鉛筆)

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Uniball AIR(ユニボールエア)は2015年11月16日に発売された比較的新しい 三菱鉛筆社製のローラーボールペンです.

AIR – 空気のように軽い書き味

空気のように軽い書き味という表現は正直しっくりきませんが,筆記感は確かに軽いです. 0.5mm径のAIRで,Vision Elite(同社)やバイオニックワーカー(スタビロ) と同等でぐらいでしょうか.Vコーン(パイロット)やUniball Eye(同社)より軽いように感じます. ただ,0.7mm径のものは重めに感じます.
筆跡に濃淡が付くほどインクフローは多め.その一方で,乾きは遅いようなので注意が必要です.紙の質によっては,すぐにインクが浸透せずに,結構長い時間,紙の表面に留まることもあるようです.

筆記角度により描線幅が変化

AIRの最大の特徴は,立てて書けば描線が細くなり,寝かせて書けば太くなるするという風変わりな機構を搭載しているところです. 使っていて気づきませんでしたが,公式サイトによると.筆圧によっても描線の太さが変化するようです.
角度で描線の強弱がつけられるということは,トメ・ハネ・ハライの書き分けが必要な日本語の筆記を想定して作られたと思いますが,気分によって,太く書きたいときは寝せる,細く書きたいときは 立てるという使い方が出来て意外に便利です.

チップが樹脂で覆われている

チップ(ボールを保持している先端の金属部分)が本体と同じ色の黒色樹脂で覆われています. 筆記時に僅かにザリザリした抵抗感を感じるのはこの樹脂カバーの所為でしょうか? 個人的には好きな抵抗感です.ペン先の金属光沢が黒で遮蔽されるというところも, 私にとっては好都合です.
樹脂であるが故に,使っていくうちに摩耗して手に馴染むそうです(公式サイトより).数ヶ月使ってみましたが,私には実感できませんでした.

デザインは可もなく不可もなく

キャップは半透明で,グリップは滑り止めはなく,ツルツルのプラスチック. ペン先の辺りに変なデザインが施されていますが,これには特に意味は無いようなので,無くとも良かったと思います.全体的には可もなく不可もなくといったところです.

まとめ

Uniball AIRは,技術やコンセプトに関しては非常にユニークで他に類を見ないペンですが,その一方で実用性もきちんと兼ね備えています.筆記感は水性ボールペンの中でも最軽量級で, 同社のUniball Eyeより軽く,Vision Eliteと同等ぐらいではないでしょうか. インクの乾きが遅いという大きな欠点がありますが, それでも私にとっては,何となく手が伸びてしまうという不思議と魅力的なペンなのでした.

実験:ペーパークロマトグラフィーでローラーボール比較

概要

Vision EliteとUniball Eyeのインクの違いをペーパークロマトグラフィーで検証します. 両者のインクは見た目では区別できないものの, Vision Eliteの方が,Eyeよりも筆記時の抵抗感が僅かに小さく感じられるので, 何かが違うはず*1. 参考のため他のペンも加え,以下の6本を対象に実験を行います.

  • STABILO社 BionicWorker (バイオニックワーカー; BW)
  • Pilot社 V-corn (ブイコーン; VC)
  • Pilot社 Hi-tecpointV5 (ハイテックポイント; HP)
  • 三菱鉛筆Vision Elite(ビジョンエリート; 以下,VE)
  • 三菱鉛筆Uniball Eye (ユニボールアイ; Eye)
  • 三菱鉛筆Uniball Air (ユニボールエア; Air)

*1:購入直後のEyeはインクフローは若干渋めでしたが, 使っているうちに改善されてきました.Vision Eliteと感覚的に今は違いないように感じます. しかし,筆記抵抗は僅かに違う気がしています.

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Review: Textsurfer Gel (Staedtler)

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Textsurfer Gel(テキストサーファーゲル)は,ステッドラー社の蛍光マーカーペンです. 実用性はほぼゼロですが,個性的で面白いペンです.

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Review: Uni-ball Eye(三菱鉛筆)

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Uni-ball eye(ユニボールアイ)は,三菱鉛筆社製の水性ボールペンです. 上位版には,Vision Elite(ビジョンエリート) があります.Vision Eliteと比較しながら,簡単にレビューします.

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Review: Surface Pro 4 & Surface Pen (Microsoft)

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Microsoft Surface(マイクロソフト サーフェス)は,Microsoft社の主力タブレットPCシリーズです. Surfaceシリーズのラインナップは,Surface(無印),Surface Pro,Surface Bookの3種類. 性能は大雑把に言って,次のような関係になります.

(タブレット) < 無印 < Pro < Book < (ラップトップPC)

ラップトップPCとして,使えるのはPro以上ではないでしょうか. 本レビューは,Surface Pro4(執筆時点では最新)と付属のSurface Penに関するものです. 以下,Surface Proを単にSurfaceと呼びます. 無印のSurfaceを指しているのではないことに注意してください.

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Uni-ball Vision Elite(三菱鉛筆)

Uni-ball Vision Elite(ユニボール ビジョンエリート)は三菱鉛筆社製の キャップ式水性ボールペン. 品番はUB-200-05. 海外で先行発売された製品で,日本国内よりも海外の方で普及しているようだ. 機能的にもデザイン的にも非常に良いペンだが,国内では大手文具店でないと 売っていないのが残念*1. また,あのObama元大統領も使っていたという噂もある.

*1:2017年時点.販売店も減少傾向.

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