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備忘録

『パワータンク スタンダード』(三菱鉛筆)

『パワータンク スタンダード』は相当に頼れる奴である。 紙が濡れていようと氷点下だろうと,どんな過酷な状況下であっても,とにかく書ける。 信頼性に関しては「パワータンク」の右に出るものはいない。 外出時に携帯するペンを一本選ばなくてはならないとすれば,このペン一択だ。

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加圧ボールペン

なぜこんなに過酷な状況下でも筆記可能かというと, リフィルの内部に圧縮空気が封入されている,つまり,加圧されているからだ。 油性ボールペンが書けなくなる主な原因は空気や水などの逆流が起こるからである(と私は思っている)。 インクが常に内部から空気で押し出されているから,そのような逆流は起こりにくくなっている。 同時に,筆跡が普通の油性ボールペンに比べて途切れにくいというメリットも生み出している。

私はPilot社の油性ボールペンを長らく使ってきたが, 授業中に必死に板書をノートを写している最中に,一時的に書けなくなるということが度々あって困った記憶がある。 特に,雨の日に書けなくなることが多かったと思う(単なる思い込み?)。

もっと早く「パワータンク」の存在に気づけていれば,こんなこともなかったと思う。 「パワータンク」を使い始めたのは,講義ノートを取ることもほぼなくなった頃だった。

Space Pen (FISCHER)

同様の加圧ボールペンとして,「Space Pen(FISCHER)」が「パワータンク」より前にすでに存在する。 内部にガスを充填して,内圧でインクを押し出すという機構は同じである。 「Space Pen」はその名の通り,無重力の宇宙空間でも書けるようにと,開発されたらしい。

「パワータンク」との違いは「Space Pen」は充填されているガスが窒素である点だ。 しかし,窒素も空気も機能的にはほとんど変わらないから, おそらく「パワータンク」も無重力の宇宙空間でも筆記可能だと思う。

宇宙空間の話はともかく,地球上では「パワータンク」の方が使いやすい。 「Space Pen」には次のような難点がある。

  • 価格が高いので,気軽に使えない。
  • 書き味が非常に重い。

「Space Pen」は,カジュアル用途で使うことは全くもって想定されていないと思う。 それに比べ,「パワータンク」は210円とリーズナブルな価格であり, 書き味も普通の油性ボールペンと同じであるから,実用性は高い。

スマートシリーズは廃番に

「パワータンク」には「スタンダード」の他に,「スマートシリーズ」というラインナップもあった(公式のプレスリリース)。

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本当は「スマートシリーズ」の方をおすすめしたかったが,いつのまにか廃番になってしまったらしい。 残念である。 「スマートシリーズ」の方をおすすめしたかった理由は2つ。

  • 細すぎず太すぎず,適度な軸径。「スタンダード」は少し太すぎる。
  • グリップがプラスチック。「スタンダード」はほぼラバー。

「スタンダード」の方はすぐに廃番になることは無いと思うが, いかんせん「パワータンク」は新規ユーザーへのアピール度が低いので,心配である。 知らない人が店頭で試し書きしても普通のボールペンと特に変わらないと思うだけだろう。 何はともあれ,「パワータンク」はおすすめである。

ちなみに,「パワータンク スマートシリーズ」には「ハイグレードモデル」が存在する。 機会があったら紹介したい。□